碁盤の価値・価格

碁盤の価格・価値は、盤の種類(脚付盤、卓上盤)、素材、木取り、厚味、品質、盤の構成(1枚盤、接ぎ盤)、目盛りの手法(太刀盛り、印刷)、路数、作者等の複合的な要素で決まります。
脚付盤(あしつきばん)
卓上盤(たくじょうばん)
折盤(おりばん)
マグネット盤、皮革・布製盤等
高品質・高価値
畳や板の間に直接おいて対局する際に使用するために設計された盤です。脚付盤では盤の前後に座って対局するため、盤面がある程度高い位置にくるように盤の下に4本の脚がはめ込んであります。
脚付盤は厚味にもよりますが、1枚盤(接いだ木材ではない)で製作され、厚い盤であることが多いため、10kg~30kg程の重量があり、卓上盤とは比較にならないほどの重厚感と高級感があります。本格的に囲碁を楽しみたい方、中~高級者向けの盤です。
卓上盤のようにテーブルの上に置いて使用する場合には向いていません。
脚付盤は比較的高価な傾向にあります。
主にテーブルの上に置いて椅子やソファーに座って対局する場合に使用する盤です。0.3寸(約1.0㎝)~4寸(約12㎝)位まで厚みも様々ですが、卓上盤は2寸盤(約6㎝前後)が一般的な厚みです。脚付盤と比較して軽量で安価で、最近の主流な盤です。
使用しないときには2つ折りで収納できるので、収納スペースをあまりとらない簡易的な盤です。2つ折り可能な特性上、厚みは比較的薄いものが多く5㎜~20㎜程です。価格も安価で軽量ですので、持ち運びに便利で初級者~中級者位まで日常的に囲碁を打つ方に広く使われています。折りたたむための金具「蝶番金具」を使用している折盤の場合、テーブルに直接置くとガタついたりテーブルにキズが付いてしまう場合もあるため、盤の下にキズ防止のマットなどを敷いてご使用することをお勧めします。また、蝶番金具の無い「蝶番無し折盤」もございます。
マグネット囲碁セットや布製・皮革製盤等は、主に旅先や短時間で囲碁を楽しみたい場合などに使用される簡易的な盤です。価格も安価で軽量、簡単に携帯できるものがほとんどです。
お手頃品質・お手頃価値
一般的な素材としては高額なものから、 日向榧(九州南部山間部産の本榧) > 日本産榧 > 中国産榧 > ヒバ > 桂・銀杏・新榧等 > その他の木材、合板・集合材 > 木材以外(プラスチック製など)
*産地などによって、一部例外もございます。
*非常に希少な木材で製作された盤や蒔絵盤等の場合は、個別に価値判断されます。
高品質・高価値
盤の素材として木材が使われるようになって以来、様々な種類の木材を盤の素材として使用してきた歴史において、「榧(かや)」という素材は、碁石の打ち味、ほどよい弾力性・美しい木目・色艶・芳香にいたるまで、碁盤・将棋盤材として最高の素材です。その榧の中でも特に、九州南部の山間部から伐採された「榧」をその品質、木質の高さから「日向榧(ひゅうがかや)」として、別格扱いされている特別な榧が『日向榧』です。
九州南部・宮崎の日向榧が最高級品とされている理由は、榧の生長する環境です。九州南部・宮崎地域は、寒暖の差が比較的激しく降雨量が多い、直射日光が強いといった木目を鮮明に出すための気候条件が整っていること。また、岩場で育つため生長度が低く、盤材として使用できるほどの大木に成長するのに数百年の年月が必要で、木質と共にその希少性も最高級品とされる理由です。また、木目が細かく詰まって通るため、狂いや歪みが生じにくいという品質面の高さも大きな特長です。
日向榧の碁盤は、各種タイトル戦にも使用されるなど長時間打っても疲れにくく、石を打つ音の響きは最高のものです。しかも永年使い込んでいくうちに渋いあめ色の光沢を放ち、一段とその風格は増していきます。

脚付、1枚盤の碁盤・将棋盤を製作するには、樹齢200年から800年位の大樹が必要です。しかし、一部の個人所有の山林以外では原木の伐採が禁じられている現在では、樹齢を重ねた大きな径の日向榧原木はほとんど市場に出てきません。そのため、榧材の確保は年々困難になり、特に『日向榧』の脚付盤、1枚盤は、これまでに伐採された原木在庫が残っているだけで、将来的に新たに製作することは絶望的な状況です。『日向榧』は、これらの理由で、品質、希少性等の面から価値、価格共に「最高級の素材」であると言えます。
盤の素材として木材が使われるようになって以来、様々な種類の木材を盤の素材として使用してきた歴史において、「榧(かや)」という素材は、碁石の打ち味、ほどよい弾力性・美しい木目・色艶・芳香にいたるまで、碁盤・将棋盤材として最高の素材です。
榧は産地によって、主に九州南部・宮崎の山間部で伐採された『日向榧』、日向榧以外の日本産の『日本産本榧』、主に中国雲南省産の『中国産本榧』があり、一般に『日本産本榧』『中国産本榧』の順に良いとされています。
日本産榧と中国産榧の大きな違いは、成長した環境による木質の違いです。日本産榧は比較的明るく黄色味が強い木色の傾向であることが多く、木の香りも異なります。好みにもよりますが、一般的には日本産榧の方が中国産榧よりも高く評価されている事や、素材の希少性によって、価値・価格も日本産榧の方が高い傾向にあります。

脚付、1枚盤の碁盤・将棋盤を製作するには、樹齢200年から800年位の大樹が必要です。しかし、原木の伐採が禁じられている現在では、樹齢を重ねた大きな径の榧原木はほとんど市場に出てきません。そのため、榧材の確保は年々困難になり、日本産の『本榧盤』の希少性は年々高まってきています。
盤の素材として木材が使われるようになって以来、様々な種類の木材を盤の素材として使用してきた歴史において、「榧(かや)」という素材は、碁石の打ち味、ほどよい弾力性・美しい木目・色艶・芳香にいたるまで、碁盤・将棋盤材として最高の素材です。
榧は産地によって、主に九州南部・宮崎の山間部で伐採された『日向榧』、九州南部・宮崎以外の日本産の『日本産本榧』、主に中国雲南省産の『中国産本榧』があり、一般に『日本産本榧』『中国産本榧』の順に良いとされています。
『中国産榧』は、日本産と比較すると赤味の強い木色や、木質、希少性等の面からやや低く評価される傾向にありますが、その分高品質な盤が比較的安価で販売されていることも多い素材です。
日本国内のほぼ全域に見られるヒノキ科ヒノキ属の常緑針葉樹ですが、「檜(ヒノキ)」とは異なります。ヒバ材の木色は、黄白色の明るい色あいで、木目も細かく、見た目がきれいです。特有の香りがあり、木質はやや軽軟で水湿に強い木材です。打ち味は比較的良いですが、音の響きは控えめです。
ヒバ材は、樹脂成分の働きで腐敗しにくく水質にも強いため耐久性の高い木材として知られ、建築材や風呂桶、輪島塗の下地素材等で使用されている素材です。明るく白っぽい木色で木目もあまり目立たないため、盤材として広く使われている素材です。
歴史的建造物の中尊寺金色堂にヒバ材が使われている事でも有名です。ヒバ材は、水湿に強い木質のため建築用材や船舶材、土木材、枕木などに使われています。また。樹皮は火縄または縄としても使われていました。
「明日はヒノキになろう」の意味でアスナロ(翌檜)とも呼ばれています。近年では、抗菌性のある「ヒノキチオール」を含有している事でも注目されている木材です。
カツラ科の落葉高木で、多くは北海道産です。古くから盤材として使われています。打ち味は硬めですが音の響きは悪くありません。茶褐色の木色は、経年にしたがって段々と暗くなってきます。
イチョウ は、古くから日本に入り各地に植えられている樹木で、「鴨脚樹・銀杏・公孫樹」等複数の漢字が存在するほど日本では庭木や街路樹としてなじみ深い木です。またその実も「銀杏」として古くから食されてきた日本人とは縁の深い樹木の一つです。
イチョウ材は、淡黄色の木色で、木目はやや不明瞭、木質は緻密で美しく全体に均質で狂いも少ない木材です。
碁盤、将棋盤のほか、算盤珠、まな板などの器具材、印判、版木、木魚などの彫刻材、天井板などの建築材、漆器木地などに広く使われています。
イチョウは成長が早く、高さは30~40m程、直径は5mくらいまで成長するため、比較的直径の大きい大木が採れます。
新榧材は、『新榧(しんかや)』と呼ばれていますが、本榧とは別物の主に北米産のスプルース材です。
スプルース材は、まっすぐ成長するため大きな材がとりやすく、無臭で油分も少なく加工しやすいという特徴があり、流通量も十分なため比較的安価な盤を製作な事が幅広く使われている理由です。
新榧(スプルース)材は、盤材として最高級とされる「榧材」と比較すると品質が落ちるのは否めませんが、比較的安価で木目、木色が本榧盤とよく似ているため、広く使われています。
打ち味は、本榧・日向榧盤と比べても遜色なく、変形や割れヒビも入りにくい素材です。
スプルース材は、家具や建材のSPFとしても使われていますが、榧材とは異なり経年による木色の変化等の劣化が大きく現れるため、耐用寿命は短いとされています。
お手頃品質・お手頃価値
木材(丸太)をどのように製材して盤に仕上げるかで決まります。価値の高い順に、
四方柾 > 天地柾 > 天柾 > 追柾 > 木裏(板目の一種) > 木表(板目の一種) > 板目(木裏、木表以外) > 接ぎ盤 
という種類がございます。

木取の種類によって価値が異なる理由はいくつかございます。まず、四方柾や天地柾の場合、盤のサイズの1枚板をこのように木取りしている = 木材の直径が一定以上の大きさでなければ取れない = 樹齢の長い木材である = 木材の価値が高い。
また、天面に柾目が通る木取り(四方柾~追柾)の盤は、天面と木口(対局者が座る側の側面)の美しい盤に仕上がります。一方、板目盤(木裏~板目)は、天面に楕円状、タケノコ状の板目部分が現れます。柾目盤と比較すると見た目の美しさもですが、柾目盤と比較して板目盤の方が歪みやひび割れの確率が高くなります。

*柾目…切断面が同じ方向にまっすぐに通っている木目が柾目(まさめ)です。木材における柾目は、歪みや変形が少なく品質の面でも理想的な木取りです。一方、柾目ではなく楕円状のタケノコのような模様や不規則な模様の木目の場合、板目(いため)と呼ばれています。乾燥の進み具合や環境にもよりますが、一般的に板目は柾目と比較して歪みや変形が起きやすい側面がございます。
*一般的に柾目と板目では、柾目の方が変形しにくく割れにくい特長があるため、価値・評価が高く価格も比較的高価な傾向があります。
*盤(木取り)の価値は、木目の美しさ、割れや変形のしにくさ、希少性等によって左から順に価値が高いとされています。
高品質・高価値
『四方柾』(しほうまさ)という木取りは、 天面・底面・両木口(対局者が座る側の側面)・両側面に柾目*が通る理想的な木取です。この木取りは、直径の大きな木材から木取りした場合だけに可能な木取りですので、『四方柾』=『直径が大きな木材を使用している』=『樹齢の長い木材から製作された盤』の証でもあります。四方柾は盤の価値が最も高い木取りです。そのため、四方柾の榧盤は希少性が極めて高く、価格も高額な場合がほとんどです。
あまりに数が少ないため、特に『榧の四方柾盤』ともなれば数百万円、数千万円の値が付く盤もございます。
『天地柾』(てんちまさ)は、 「天から出た木目が地へ」と言う意味で、天面から底面に柾目が通っています。天面と底面に板目が出ていない美しい盤に仕上がります。天面と底面が柾目で側面に板目が出ている場合は、『天地柾』に分類されます。天地柾の盤を取るためには、木材の芯を外して木取りする必要があるため、四方柾と同じく『天地柾』=『直径が大きな木材を使用している』=『樹齢の長い木材から製作された盤』の証でもあります。
「榧の天地柾」と言えば、碁盤の極上品の代名詞になっています。盤の価値が十分に高い木取りです。
また、数枚の木材を接いで製作された「接ぎ盤」(つぎばん、はぎばん)の場合も、この『天地柾』もしくは『柾目』であることがほとんどです。
天面のみに柾が通っています。底面には板目が出ています。一般的な「柾目」盤です。天面の綺麗な盤に仕上がり、盤の価値も高い木取りです。
天面の片側に板目が出ています。木材の中央(芯)に近い部分に板目が出ます。柾目と板目の中間に位置する木取りです。
板目の中でも木材の中央(芯)側を天面に取った木取りです。天面の両端に柾目、中央部分に楕円状のタケノコのような模様や不規則な模様の板目が出ます。天面に板目が出ます。板目の中では最も価値の高い木取りです。
板目の中でも木材の中央(芯)側を底面に取った木取りです。天面に木裏よりも大きく楕円状のタケノコのような模様や不規則な模様の板目が出ます。節やヤニツボ等何かしらの瑕疵があって木裏に取れない場合に取る木取りですので、底面に瑕疵があることが多い木取りです。
天面に柾がほとんど通っていない木取りです。天面に大きく板目が出ます。厚みの薄い盤等に多く見られる木取りで、割れや変形しやすい木取りです。
お手頃品質・お手頃価値
盤の厚みは、一般的に厚いほど価値が高くなる傾向にあります。
脚付盤の厚みは、脚を除いた盤本体の厚みです。3寸(約9㎝)~8寸(約24㎝)位の厚みの盤が一般的です。素材にもよりますが5寸位から評価が高くなり、6寸を超えると高級・高価値と判断されます。
脚付盤には重厚感や存在感があり、高級・高価な盤といえばやはり『脚付盤』といえます。
重量は厚みに比例して重くなりますが、3寸盤で3~4㎏位、一般的には10㎏~重い盤で30㎏を超える盤もございます。
卓上盤は、盤をテーブルに置いて椅子やソファに座って対局する場合に使用する盤です。0.3寸(約1.0㎝)~4寸(約12㎝)位まで厚みも様々ですが、卓上盤は2寸盤(約6㎝前後)が一般的な厚みです。
重量は1㎏前後から一般的な2寸盤でも4㎏~6㎏位と比較的軽く、脚付盤と比較すると取り扱いが楽です。
主にキズの有無、ヒビ・割れの有無、木色、木目の美しさ、木目の通り具合(真っすぐかどうか? 揃っているかどうか? 間隔等)、ハブシ、節、ヤニツボ、色シミ、虫穴の有無等で判別します。
自然の木材を原料とする碁盤は、伐採直後の丸太の状態では瑕疵(かし)*の有無が全く分かりません。製材して乾燥の後、盤に仕上げる段階でようやく、瑕疵の有無や瑕疵の内容がわかります。
瑕疵の無い碁盤であるに越したことはないのですが、自然の木材を原料としている限り瑕疵の無い盤を製造するのは極めて困難であると言えます。
*「瑕疵(かし)」…キズや欠点
1枚の板(複合版ではない板)で製作された盤は「1枚盤」と呼ばれています。盤の価値は木目の美しさや木目・木色の統一感、木口(対局者の座る側の側面)の美しさ等の面から「1枚盤」が最高です。
盤を製作する際に1枚の板で製作することができればいいのですが、素材自体が1枚盤が取れない直径の場合や、様々な理由で1枚の板で盤製作ができない場合に、木材を接ぎ合わせて盤を製作することがあります。このようにして製作された盤が『接ぎ盤(つぎばん、はぎばん)』です。『接ぎ盤』にもいくつか種類があり、接いでいる木材の数が少ない方が木の色や木目にばらつきが少ないことから「価値の高い盤」とされています。接ぎ盤製作の際には、木色、木目ができるだけ近い素材を組み合わせて、できるだけ違和感の無い様に製作します。そして、できるだけ継ぎ目の上に目盛りが入るように計算して接合しています。(そうでない場合もございます)
実は、1枚盤と比較して価値がやや落ちる接ぎ盤の方が手間暇をかけて製作しています。『接ぎ盤』にも利点があり、複数枚の材料を横並びに接合するため一つひとつの材料は幅が狭く反りにくい特性があります。
盤の目盛りは、伝統的な『太刀盛り』やスクリーン印刷等で引かれています。
高品質・高価値
日本刀の刃先に漆などの塗料をのせて、日本刀の刃の反りを利用して盤面に一本一本線を引いていく伝統的手法です。
「日本刀を使って線を引く」と聞くと「盤面に日本刀で切り込みを入れて漆で色を付ける」と思われることが多いのですが、実際には太刀盛りに使用される日本刀の刃先は丸めているため切れません。どちらかと言えば、「日本刀の刃先を筆代わりにして線を引いている(漆をのせて盛り上げている)」が正しい表現です。太刀盛りで引かれた線を指先で触ってみるとわかるのですが、線が盛り上がっています。ですので『盛り』という表現が使われているのです。
通常使用される十九路盤の場合、1面の目盛りは、縦19本、横19本、合計38本を引きます。一定の速度で引かなければ同じ太さの線を引くことはできません。線を引き終わると最後に中心の天元など九つの『星』を打ちます。『太刀盛り』はやり直しがきかないため、ミスをすると天面を削り直して引き直すしかありません。
『太刀盛り』で主に使用される『漆(うるし)』は人によってはかぶれることもあり、温度湿度の調整が不可欠で取り扱いが難しく少し厄介な日本古来の塗料です。通常、塗料を乾かすには湿度を下げますが、漆の場合は全くその逆で、湿度が低いと乾かず、湿度が高いと乾燥します。これは空気中の水分が漆の成分と化学反応を起こして固まっていくからです。ですが、湿度を上げ過ぎるとシワが入り漆の魅力の一つでもある光沢も失われてしまいます。乾燥時の温度も重要で、乾燥に適した温度・湿度管理は必要不可欠であり、非常に繊細且つ手間暇がかかる塗料なのです。
しかしながら、しっかり乾燥してしまえば、耐水性、耐湿性、耐酸性、耐アルカリ性、シンナーやアルコールさらには強酸やガラス等を溶かすフッ化水素にも耐えるという素晴らしい強度(耐性)を持っています。
漆の特徴の一つでもある『光沢』も素晴らしい性質を持っています。漆は年月を増すごとに硬化していく性質を持つため、塗った直後よりも、経年と共に光沢が増してより美しくなり、塗布してから20年後がもっとも美しいともいわれているほどです。
一度固まってしまうと溶けることのない強度も漆が盤の目盛りに使用される理由の一つです。
この『太刀盛り』は、長年に渡って修行を重ねた盤師がようやく習得できる技術です。盤師によって使用する漆や練り方、濃さ、使用する日本刀、引く速度が異なるため、線の細さや線の色、艶、盛りの高さなどに特徴が現れます。
*『太刀盛り』には、塗料に漆を使用しない場合もございます。
比較的安価な卓上盤や一部の脚付盤等に用いられる方法です。その名の通り、印刷で線と星を盤面に記します。塗料には主にラッカー塗料が使われています。最近では、太刀盛りのように線や星が盛り上がるように印刷した盤も見られます。
スクリーン印刷は、ポリエステルなどの合成繊維やステンレスなどの金属繊維で織った「スクリーンメッシュ」を用いた版(スクリーンマスク)の網目にインキを通過させ、対象物へ印刷する「孔版印刷」の一種です。このスクリーン印刷を用いて、盤の目盛りを印刷で入れてあります。
太刀盛りのように時間も手間も要しないため、比較的安価な盤に用いられます。
お手頃品質・お手頃価値
通常の対局で使用される盤は、縦19本、横19本の線が引かれた『19路盤』です。目の数(碁石を打つ箇所)は361ありますので、碁石は先番の黒石181個、白石180個が基準の数量です。
19路盤以外には、縦横の線が少ない13路盤、11路盤、9路盤、6路盤などがございます。目の数が少ないほど対局時間が短くなるため、短時間で囲碁を楽しむ場合や、囲碁の指導、初級者の練習用等の用途で使用されています。また、インテリア用としてのニーズも高くなっています。最近では、19路盤と比較して場所を取らず安価で軽量な9路盤の人気が高まってきています。
三代目 四代目 盤師 吉田寅義
三代目 盤師 三輪京司
八街碁盤店 盤師 三浦勝巳
黒木碁石店
碁盤や将棋盤の製作を生業(なりわい)とする盤師は、日本国内に十数名ほどは存在すると推測されます。何代にも渡って盤づくりの技を継承している盤師も存在します。当店では、現在『三代目 四代目 盤師 吉田寅義』、『三代目 盤師 三輪京司』、『八街碁盤店 盤師 三浦勝巳』、『黒木碁石店』製作の盤をご覧いただけます。
高品質・高価値
創業1916年。盤作り一筋100余年、代々「盤師 吉田寅義」を襲名し、木材の仕入れから盤製作までの全ての盤作りに全身全霊を注ぐ盤師です。
吉田寅義製作の盤にはその証として、「一如(いちじょ)」の揮毫(きごう)が入っています。
この「一如」という言葉は「物心一如(ぶっしんいちにょ)」を由来とし、「盤作りにおいては、盤と心が一体でなければならない。」という信念が込められています。故に、「盤と心が一体となって作り上げた盤である証」として「一如」という揮毫が入っているのです。

吉田寅義製作盤の特長は、確かな目利きによって厳選された「素材」、木材からどのように盤を取るかの「木取り」、1つ1つの木の性質をしっかりと見極めた「仕上げ」、そして、国産本漆で引かれた細く繊細な線が上品さと美しさを醸し出す『太刀盛り』です。
創業1917年。名古屋市で盤作りを始めて100余年の老舗碁盤店『三輪碁盤店』三代目盤師 三輪京司。
■三輪碁盤店の歴史
創業1917年。三輪碁盤店は名古屋市で盤作りを始めて100余年の老舗碁盤店です。初代:三輪三郎氏、二代目:三輪弥寿治氏、そして、現在は三代目三輪京司氏が日々盤製作に励んでいます。号は『渓峯(けいほう)』。
元々、「箱火鉢(はこひばち)」職人であった初代三輪三郎氏は、囲碁と将棋が大好きだった縁もあって大阪の碁盤職人から碁盤・将棋盤づくりを習い、『三輪碁盤店』が誕生しました。
■三輪碁盤店の盤へのこだわり/「木を見極める眼」と「乾燥技術」
三輪碁盤店製作の盤は、その「原料」、製作に至るまでの「乾燥」に絶対の自信を持ち製作されています。 現在の三代目三輪京司氏は、多くの碁盤店が目利き師に任せて榧材を買うことが多い中、修行時代から日本全国の木材市を巡って数多くの木材に直接触れ、実際に眼にしてきました。経験に裏打ちされた「木を見極める眼」によって選び抜かれた木材から形作られた碁盤、将棋盤は、絶対の自信をもって製作された逸品です。特に、乾燥については、自然乾燥のみにこだわり、長いものでは10年以上も工房内で乾燥させています。
■三輪碁盤店の盤へのこだわり/「脚彫り」
脚彫りは「根気仕事」だと言われています。小刀で削り出す脚は、一日何組もつくれるような単純なものではありません。しかも、削り出した後に数日かけて脚を磨き上げて仕上げなければなりません。三輪碁盤店製作の盤には、こだわりと高い技術、時間、そして想いを込めて製作された『脚』が使用されているのです。
■三輪碁盤店の盤へのこだわり/「太刀盛り」
一級品の盤製作に欠かせないのはやはり『太刀盛り(たちもり)』です。三輪碁盤店製作盤は、太刀盛りの中でも『やらい』という手法で線を引いていきます。“漆を刃にのせ、盤に盛る”という、手仕事でしか出せない美しさやなめらかさ、それによって生み出される「漆の盛り上がり」が盤師三輪京司の真骨頂です。また経験則によるものが多い盤製作において、目盛り引きに関しては天気や気温、湿度、漆の状態などのデータを長年蓄積し盤製作に活かしています。漆は温度や湿度に影響を受け易いため、扱いが非常に難しい塗料です。経験だけでなくデータも活かすことで、「より良い盤を作りたい」という盤職人としてのこだわりが垣間見えます。
お手頃品質・お手頃価値