第5章 囲碁の歴史編
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黒木碁石店の
碁石をめぐる物語
碁石をめぐる物語
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第5章
囲碁の歴史編
偉人たちの人生の羅針盤
(1)サムライも愛した囲碁
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
その後、戦乱の世を治め平和な時代を築いた徳川家康公は、一つの「道」として囲碁の棋士に禄を与え保護し、囲碁の御家元を作りました。優秀な棋士を育て技術を磨き将軍の御前で囲碁を打つ「御城碁(おしろご)」で競わせてさらなる研鑽を続け、御家元は今まで不完全な部分があった囲碁のルールを整備・再構築したことで、現在世界で採用されている囲碁のルールの基礎をつくることに貢献しました。
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江戸時代から将軍家の嫁入り道具の一つとして碁石と碁盤を持たせる文化の名残や、1930年代以降の囲碁ブームなどにより、日本でも碁盤や碁石が多く売れる時代もありました。しかし、1990年代の日本のバブル経済の崩壊以降は、景気の低迷やテレビゲームの人気、PC・スマートフォンの普及に押されるようにして日本の囲碁人口は年々減少しているといわれています。一方で、世界には囲碁愛好家が4千万人以上いるとされ、知的かつ創造的なボードゲーム「Go Game」として根強い人気を誇っており、囲碁は日本文化の象徴として世界中に広がっています。
(2)世界を変えた偉人たちも好んだ囲碁

囲碁の世界に触れることにより新たな想像力や思考力の開花に繋がるかもしれません。
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