将棋駒の選び方
将棋駒の選び方
将棋駒選びのポイント
将棋駒を選ぶ際のポイントは、『ご予算やご使用になるシーン、あとはお好みに合わせて選ぶ』事をお勧めいたします。
例えば、「ご予算○○円位」、「普段使い用に…」、「タイトル戦で使用されているような駒が欲しい!!!」、「コレクション様に有名な駒師が製作した駒が欲しい」、「ご贈答用の駒が欲しい」等々。
将棋駒の価格・価値は、主に素材、木取り、彫りの手法、作者等の複合的な要素で決まります。詳しい説明は下欄にございますので、是非ご覧ください。
例えば、「ご予算○○円位」、「普段使い用に…」、「タイトル戦で使用されているような駒が欲しい!!!」、「コレクション様に有名な駒師が製作した駒が欲しい」、「ご贈答用の駒が欲しい」等々。
将棋駒の価格・価値は、主に素材、木取り、彫りの手法、作者等の複合的な要素で決まります。詳しい説明は下欄にございますので、是非ご覧ください。
トピックス
『将棋』では、盤面に駒を置くことを『指す』(さす)と言います。一方で、囲碁で盤面に碁石を置くことは『打つ』と言います。なぜなのでしょうか?
諸説ありますが、将棋は駒が進む事で競技が進行するので「駒が敵陣に向かって(あるいはある方向に向かって)進む」事から、「方向を指し示す」「指す」、囲碁では置いた碁石はその場から動かず「陣地を示す目印を打つ(杭などを打つ)」「打つ」の違いではないかと言われています。その競技性の違いから、将棋駒には駒毎に異なる動きや特徴があり、進行方向がわかる形で上下・表裏も決まっています。一方で、碁石は白黒の違いだけで上下左右裏表の区別が無いシンプルな作りです。(蛤白石には製品としての表裏が存在します)
諸説ありますが、将棋は駒が進む事で競技が進行するので「駒が敵陣に向かって(あるいはある方向に向かって)進む」事から、「方向を指し示す」「指す」、囲碁では置いた碁石はその場から動かず「陣地を示す目印を打つ(杭などを打つ)」「打つ」の違いではないかと言われています。その競技性の違いから、将棋駒には駒毎に異なる動きや特徴があり、進行方向がわかる形で上下・表裏も決まっています。一方で、碁石は白黒の違いだけで上下左右裏表の区別が無いシンプルな作りです。(蛤白石には製品としての表裏が存在します)
将棋駒の価値・価格
駒の木地(素材)、木取り、彫りの手法(書体)、作者等の複合的な要素で決まります。
駒の木地(素材)は、木質や木目の美しさ、比重、色艶、触り心地などで区分されています。最高級品とされている木地はやはり「本黄楊(ほんつげ)」です。
その他には、斧折(おのおれ)材、ツバキ材、槇(まき)、楓(いたやかえで)、プラスチック等の種類がございます。
*品質などの面から、国産黄楊は『本黄楊+産地』で表記されることが多く、海外産黄楊はほとんどの場合、ただ単に『黄楊』と表記されています。
その他には、斧折(おのおれ)材、ツバキ材、槇(まき)、楓(いたやかえで)、プラスチック等の種類がございます。
*品質などの面から、国産黄楊は『本黄楊+産地』で表記されることが多く、海外産黄楊はほとんどの場合、ただ単に『黄楊』と表記されています。
高品質・高価値
『黄楊(柘植、柘)』材は、木質が高い事から日本では古くから彫刻細工や櫛(くし)、浮世絵の版木、駒の素材などに重用されてきました。黄楊は木の成長が遅いため、木質は緻密で堅く、比重も重いため駒のように小さな木片でもしっかりとした重量感、質感を感じることができ、この事が最高の指し味を生んでいます。
黄楊材はこれらの理由によって将棋駒の素材として最高級品とされていますが、さらに産地によって特徴が異なるためいくつかの種類に区分され、価値・価格も産地によって変わってきます。
◎『御蔵島産 本黄楊(みくらじまさん ほんつげ)』/御蔵島(みくらじま)は、伊豆諸島中部に位置する東京都の島嶼部(とうしょぶ/大小さまざまな島がある地域)に位置する島で、この島の土壌や気候下で生長した黄楊材の木質が駒材に適しており、薩摩黄楊と並んで最も評価の高い黄楊材産地です。『御蔵島産 本黄楊』は、素材の木地の色艶、触り心地、重さ、質感の全てにおいて、駒の素材として最高の素材です。
◎『薩摩本黄楊(さつま ほんつげ)』/鹿児島県の薩摩地方産の黄楊材も、御蔵島産本黄楊と遜色のない高品質な素材です。その木質は堅くて粘り強く「実用性は薩摩本黄楊」ともいわれています。
◎『黄楊(つげ)』/ただ単に『黄楊』とだけ表記されている場合は、そのほとんどが日本以外の産地で伐採された黄楊材です。東南アジア産の『シャム黄楊』が有名で、広く流通しています。
黄楊材はこれらの理由によって将棋駒の素材として最高級品とされていますが、さらに産地によって特徴が異なるためいくつかの種類に区分され、価値・価格も産地によって変わってきます。
◎『御蔵島産 本黄楊(みくらじまさん ほんつげ)』/御蔵島(みくらじま)は、伊豆諸島中部に位置する東京都の島嶼部(とうしょぶ/大小さまざまな島がある地域)に位置する島で、この島の土壌や気候下で生長した黄楊材の木質が駒材に適しており、薩摩黄楊と並んで最も評価の高い黄楊材産地です。『御蔵島産 本黄楊』は、素材の木地の色艶、触り心地、重さ、質感の全てにおいて、駒の素材として最高の素材です。
◎『薩摩本黄楊(さつま ほんつげ)』/鹿児島県の薩摩地方産の黄楊材も、御蔵島産本黄楊と遜色のない高品質な素材です。その木質は堅くて粘り強く「実用性は薩摩本黄楊」ともいわれています。
◎『黄楊(つげ)』/ただ単に『黄楊』とだけ表記されている場合は、そのほとんどが日本以外の産地で伐採された黄楊材です。東南アジア産の『シャム黄楊』が有名で、広く流通しています。
『黄楊』以外に駒木地として使用されている素材には、斧折(おのおれ)材、樺(かば)ツバキ材、槇(まき)、楓(かえで)、プラスチック等があり、素材の品質の面からも黄楊材と比較すると比較的安価です。
◎斧折(おのおれ)材/斧折はカバノキ科の落葉高木で、斧折樺とも呼ばれている木材です。 「斧が折れるほど堅く、重い」ことが名前の由来のようです。木地は比較的明るい木色で木目がはっきりと出ています。
◎樺(かば)ツバキ材、槇(まき)、楓(かえで)/黄楊材と比較すると、木質、色艶、重量感、質感、指し味のどれをとっても、やはり評価は数ランク下がります。価格も彫りなどにもよりますが、比較的安価なため普段使い用等に広く使われています。
◎プラスチック製/新品でも1セット1,000円程で手に入る安価な素材の駒ですが、非常に丈夫で汚れても洗えるといったメリットもあります。入門用や普段使い等、駒に特にこだわらない場合等に使用されています。
◎斧折(おのおれ)材/斧折はカバノキ科の落葉高木で、斧折樺とも呼ばれている木材です。 「斧が折れるほど堅く、重い」ことが名前の由来のようです。木地は比較的明るい木色で木目がはっきりと出ています。
◎樺(かば)ツバキ材、槇(まき)、楓(かえで)/黄楊材と比較すると、木質、色艶、重量感、質感、指し味のどれをとっても、やはり評価は数ランク下がります。価格も彫りなどにもよりますが、比較的安価なため普段使い用等に広く使われています。
◎プラスチック製/新品でも1セット1,000円程で手に入る安価な素材の駒ですが、非常に丈夫で汚れても洗えるといったメリットもあります。入門用や普段使い等、駒に特にこだわらない場合等に使用されています。
お手頃品質・お手頃価値
「駒の木取り」は、木地(素材)をどの方向に使って駒を製作するか?で決まります。
「柾目(まさめ)」が、もっとも一般的な木取りです。
「柾目」よりも価値・評価が高く、価格も高価な木取りが『杢(もく)』です。一口に『杢』といっても様々な種類があり、希少性や出現性、美しさ、彫りの困難さ等によっても評価は様々です。
*『杢(もく)』とは、木材の成長過程で生育環境の影響などによって、局部的なねじれや湾曲、枝分かれ、根に近い部分などに稀に現れる複雑な木目模様の瘤や素材のことです。
杢は、一つとして同じものの無い希少価値・審美的価値、優れた装飾性から評価が高く、高価値の素材です。
杢には、見た目や特徴から、孔雀杢、葡萄杢、玉杢、虎杢、鶉杢(うずらもく)、泡杢、縮杢(ちぢみもく)、鳥眼杢(ちょうがんもく)、牡丹杢(ぼたんもく)、虎班(とらふ)など様々な種類があります。
「柾目(まさめ)」が、もっとも一般的な木取りです。
「柾目」よりも価値・評価が高く、価格も高価な木取りが『杢(もく)』です。一口に『杢』といっても様々な種類があり、希少性や出現性、美しさ、彫りの困難さ等によっても評価は様々です。
*『杢(もく)』とは、木材の成長過程で生育環境の影響などによって、局部的なねじれや湾曲、枝分かれ、根に近い部分などに稀に現れる複雑な木目模様の瘤や素材のことです。
杢は、一つとして同じものの無い希少価値・審美的価値、優れた装飾性から評価が高く、高価値の素材です。
杢には、見た目や特徴から、孔雀杢、葡萄杢、玉杢、虎杢、鶉杢(うずらもく)、泡杢、縮杢(ちぢみもく)、鳥眼杢(ちょうがんもく)、牡丹杢(ぼたんもく)、虎班(とらふ)など様々な種類があります。
高品質・高価値
駒の下部から上部にかけて孔雀が羽を広げたような木目が特長の木取りです。非常に美しい木取りですが、このような木目は枝の根元やねじれ、湾曲部分にしか発生しないためとれる量が少なく希少な木地です。『杢』の木地は、それ自体が非常に希少性が高く、味わいもそれぞれですが、『杢』の中でも『孔雀杢』『稲妻杢』の美しさは別格です。
『稲妻(いなずま)杢』は、駒の下から上部に向かって広がるような木目の『孔雀杢』を逆に木取りしたもので、駒の上部から下(駒尻)に向けて広がるような模様が「落雷のように見える」事から『稲妻杢』と呼ばれている木地です。『杢』の木地は、それ自体が非常に希少性が高く、味わいもそれぞれですが、『杢』の中でも『孔雀杢』『稲妻杢』の美しさは別格です。
木材の表面に新たに生成される瘤状の塊の事です。小さな円形の模様が連なって葡萄の房のように見えることから「葡萄杢(ぶどうもく)」と呼ばれています。この瘤(こぶ)は発生頻度が低く絶対数が少ないため、希少性が格段に高い素材です。その美しさで、装飾用の素材や木工美術品としても珍重されています。駒の素材として使用された場合は、非常に高価値で高価な場合がほとんどです。
駒に縦に真っすぐ木目が通る木取りです。
お手頃品質・お手頃価値
将棋駒の「玉将」や「金将」「飛車」等の文字が駒にどのように彫られて(書かれて)いるか?にも多くの種類があります。
価値の高い順に、『盛揚げ駒>彫り埋め駒>彫り駒>書き駒>押し(スタンプ)駒、印刷駒』のような種類があります。
価値の高い順に、『盛揚げ駒>彫り埋め駒>彫り駒>書き駒>押し(スタンプ)駒、印刷駒』のような種類があります。
高品質・高価値
将棋駒の彫りとして最高級の手法です。駒師が駒一つ一つの文字を丁寧に手彫りして、一旦彫った部分を漆(サビ漆/砥の粉と漆を混ぜ合わせたもの)で埋めます。十分に乾燥させた後、駒表面を磨き上げ、浮き出た漆文字の上に極細の筆を使ってさらに漆で文字を盛り上げ(揚げ)るように手書きして仕上げた駒です。漆は通常の塗料とは違って、適切な湿度、温度下でなければ乾かず、失敗すれば漆に皴が入ったり割れたりするというやっかいな塗料です。
彫り駒であれば彫った後に漆塗りして磨いて完成ですが、盛揚げ駒の場合は、それ以上の手間と時間と熟練された技術を要するため、価値・評価・価格も格段に上がります。
完成した『盛揚げ駒』は文字が立体的に浮き上がり、何とも言えない美しさで、まさに駒師の真骨頂というべき『技』の結晶です。
彫り駒であれば彫った後に漆塗りして磨いて完成ですが、盛揚げ駒の場合は、それ以上の手間と時間と熟練された技術を要するため、価値・評価・価格も格段に上がります。
完成した『盛揚げ駒』は文字が立体的に浮き上がり、何とも言えない美しさで、まさに駒師の真骨頂というべき『技』の結晶です。
駒師が駒一つ一つの文字を丁寧に手彫りした後、彫った部分を漆で埋めます。十分に乾燥させた後、駒表面を磨き上げて仕上げた駒です。駒表面には凹凸が無く、滑らかな手触りです。一見すると書き駒のように見えますが、彫ってから埋める手法の場合、彫った文字がそのまま出るため高度な彫りの技術を要する手法です。盛揚げ程ではありませんが、彫り埋め駒も価値・評価が高く価格もやや高額となります。
駒の文字を文字通り駒木地に彫って製作された駒の事です。「彫り」は、文字の簡略度合いによって分類されています。
一般的に『黒彫⇒並彫⇒中彫⇒上彫⇒特上彫』の順に画数が増え、簡略されていない彫りほど画数が増えて高価値・高価格になっていきます。
その中でも特に、特上彫は文字がほとんど簡略化されていないため、黒彫~上彫よりも画数が多く読みやすい駒です。
また、彫られている文字には様々な書体が使用されていて、その書体によっても多くの種類が存在します。特上彫りあたりからは、「水無瀬書」「錦旗書」「菱湖書」等の書体を用いる事が多くなっています。
主な書体について。
・『水無瀬書』(みなせしょ)/能筆家で知られた水無瀬兼成が発明した書体で、悠然とした比較的大きめの文字が特徴です。江戸時代には徳川家康をはじめとした当時の権力者に好まれたともいわれ、非常に人気の高い書体です。
・『錦旗書』(きんきしょ)/全体的に力強く太めの文字が特徴的な書体で、「錦旗で始まり錦旗で終わる」と言われるほどよく知られ親しまれている書体です。また、歴史が古く非常に人気の高い駒です。
・『菱湖(巻菱湖)書』(りょうこしょ、まきりょうこしょ)/江戸後期の書家、巻菱湖の書がもとになった書体で、すっきりとした細身の文字がプロ・アマ問わず高い人気の書体です。
・『昇竜書』(しょうりゅうしょ)/将棋好きで能楽家の三味線弾き「昇龍斎」によって考案された書体と言われています。
・『源兵衛清安書』(げんべえきよやすしょ)/最もクラシックな書体の一つであるといわれています。非常にポピュラーな書体ですが、その起源については自明の事実は判明しておらず、謎が多い点も人気の高い理由の一つです。
・『一字彫』(いちじぼり)/書体というよりも、王将、飛車、金将、歩兵といった通常二文字で書かれる駒の文字を、王、飛、金、歩と一文字で記されている駒です。その見易さからテレビ番組での対局などでも使われています。
*彫り駒の多くは、「機械彫り」で量産されたものです。作者(駒師)や駒の種類にもよりますが、手彫りの駒ともなると10万円前後くらいの価格です。
一般的に『黒彫⇒並彫⇒中彫⇒上彫⇒特上彫』の順に画数が増え、簡略されていない彫りほど画数が増えて高価値・高価格になっていきます。
その中でも特に、特上彫は文字がほとんど簡略化されていないため、黒彫~上彫よりも画数が多く読みやすい駒です。
また、彫られている文字には様々な書体が使用されていて、その書体によっても多くの種類が存在します。特上彫りあたりからは、「水無瀬書」「錦旗書」「菱湖書」等の書体を用いる事が多くなっています。
主な書体について。
・『水無瀬書』(みなせしょ)/能筆家で知られた水無瀬兼成が発明した書体で、悠然とした比較的大きめの文字が特徴です。江戸時代には徳川家康をはじめとした当時の権力者に好まれたともいわれ、非常に人気の高い書体です。
・『錦旗書』(きんきしょ)/全体的に力強く太めの文字が特徴的な書体で、「錦旗で始まり錦旗で終わる」と言われるほどよく知られ親しまれている書体です。また、歴史が古く非常に人気の高い駒です。
・『菱湖(巻菱湖)書』(りょうこしょ、まきりょうこしょ)/江戸後期の書家、巻菱湖の書がもとになった書体で、すっきりとした細身の文字がプロ・アマ問わず高い人気の書体です。
・『昇竜書』(しょうりゅうしょ)/将棋好きで能楽家の三味線弾き「昇龍斎」によって考案された書体と言われています。
・『源兵衛清安書』(げんべえきよやすしょ)/最もクラシックな書体の一つであるといわれています。非常にポピュラーな書体ですが、その起源については自明の事実は判明しておらず、謎が多い点も人気の高い理由の一つです。
・『一字彫』(いちじぼり)/書体というよりも、王将、飛車、金将、歩兵といった通常二文字で書かれる駒の文字を、王、飛、金、歩と一文字で記されている駒です。その見易さからテレビ番組での対局などでも使われています。
*彫り駒の多くは、「機械彫り」で量産されたものです。作者(駒師)や駒の種類にもよりますが、手彫りの駒ともなると10万円前後くらいの価格です。
駒木地に直接漆等の塗料で筆を使って、文字通り文字を書いて仕上げた駒です。
*裏の文字が黒字と赤字の2種類がありますが、特に違いはありません。
*裏の文字が黒字と赤字の2種類がありますが、特に違いはありません。
駒木地に直接漆等の塗料でスタンプや印刷で仕上げた駒です。
*裏の文字が黒字と赤字の2種類がありますが、特に違いはありません。木製の将棋駒としては安価な駒です。
*裏の文字が黒字と赤字の2種類がありますが、特に違いはありません。木製の将棋駒としては安価な駒です。
お手頃品質・お手頃価値
主に、『盛揚げ駒』『彫り埋め駒』『彫り駒』(特上彫)等の高級とされる駒は、製作者(駒師)によっても価値が変わります。現在では、駒の9割を生産しているという山形県天童市が有名ですが、その他に、新潟県三条市の「竹風」、静岡県富士宮市を拠点とする駒師『富月』主宰の「富士駒の会」等、多くの駒師が存在しています。
駒師(こまし)は、製作した駒の王将または玉将の駒尻に名前(雅号)を彫り、もう片方には書体名を彫ります。非常に小さい駒尻に書体名と雅号を彫るわけですから、相当の技術と熟練度が要求されます。
駒師(こまし)は、製作した駒の王将または玉将の駒尻に名前(雅号)を彫り、もう片方には書体名を彫ります。非常に小さい駒尻に書体名と雅号を彫るわけですから、相当の技術と熟練度が要求されます。
静岡県富士宮市を拠点に活動している駒師『富月(ふげつ)』が主宰している将棋駒の駒師育成会です。駒師『富月(ふげつ)』は、「現代の名工」山形県天童市の駒師 伊藤久徳氏に師事し、現代の名人5名と評されている駒師です。
玉将と王将の駒尻に刻まれた繊細で流れるような雅号と書体の銘、そして、ふっくらとして優雅な盛揚げに職人技が光る駒師です。 富月作の駒は、プロ棋士にもファンが多く、タイトル戦や名人戦などでも数多く使用されています。
玉将と王将の駒尻に刻まれた繊細で流れるような雅号と書体の銘、そして、ふっくらとして優雅な盛揚げに職人技が光る駒師です。 富月作の駒は、プロ棋士にもファンが多く、タイトル戦や名人戦などでも数多く使用されています。