〈懐志〉作 二色（にしき）碁笥【ケヤキ+花林】

寛政年間（1790年頃）創業の老舗
木工挽物の老舗「懐志」は、寛政年間（1790年頃）に創業。
創業当初は、挽物師としてお盆や皿などの食器を製作していましたが、その後、碁笥製作を依頼された事をきっかけに、碁笥専門の挽物師となりました。
「懐志」という言葉には、「代々受け継がれてきた技と、誠心誠意碁笥作りに励むことを忘れず、志高く己の懐にその思いを刻む」という思いが込められています。
現在は、碁笥作り一筋六十五年の四代目が、日々碁笥製作に精進されています。

四代目「懐志」の碁笥作りの真骨頂は、素材である「木」の美しさを最大限に引き出し、実用性と芸術性を兼ね備えた碁笥作りにあります。
一つ一つの素材と向き合い、指先と掌に伝わる感触を確かめながら、木材を碁笥へと生まれ変わらせていきます。
そして、その証が碁笥の底面に刻まれた「懐志」の刻印です。

碁笥作りの道具はすべて手作り。
必要な道具は、自身で鉄を鍛えてカスタマイズします。
＊画像をご確認ください。

明るい木色の「ケヤキ」材と明るめの赤褐色の「花林」材を組み合わせた碁笥です。
こちらの二色碁笥の形状は、広く流通している「安井型」とは異なり、円柱状の「寸胴型」です。
木色の異なる素材を組み合わせた2色の碁笥は非常に珍しく、ほとんど市場に出回っていません。
「二色碁笥」は、1つの素材から削り出す碁笥とは異なり、素材を組み合わせた後に碁笥に仕上げていきますので、通常よりも手間暇のかかる碁笥です。
＊底面に、「懐志」の刻印入り。

日本を代表する銘木の美と強さ「欅 / ケヤキ」
ケヤキは、日本を代表する銘木として、古くから建築や家具、工芸品に広く用いられてきました。
その優れた強度と美しい木目、耐久性から、神社仏閣や高級家具に使用されることが多く、木材の王とも称されることがあります。
ケヤキの持つ自然な風合いと力強さが、製品に高級感と品格を与えます。

美しい木目と重厚感が際立つ銘木「花林」
花林（かりん）は、赤味掛かった美しい木色と高い耐久性で知られる、木工芸や家具製作において人気のある銘木です。
硬く重厚な性質を持ちながらも比較的加工しやすいため、装飾的な工芸品や高級家具、楽器の材料として広く用いられています。
特に、その滑らかで光沢のある仕上がりが、花林材を一層魅力的にしています。

〈懐志作〉二色碁笥【ケヤキ+花林】
適合碁石サイズ：特大 / 30号～35号くらいまで
＊「特大」は、36号くらいまで入りますが、多少余裕があるのは35号くらいの碁石です。
超特大 / 36号～42号くらいまで
重量：特大 / 約0.8kg
超特大 / 約0.9kg
サイズ：特大 / Φ約135 mm × 高さ約110 mm
超特大 / Φ約145 mm × 高さ約110 mm

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