黒木碁石店

駒師 隺峯(かくほう)作 御蔵島本黄楊 杢入り 鵞堂(がどう)書 盛揚げ将棋駒 SHK-KH503-01

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駒師 隺峯(かくほう)作の御蔵島本黄楊 杢入り 鵞堂(がどう)書 盛揚げ将棋駒です。

作者の駒師『隺峯』は、現代の名人5名と評されている駒師『富月』に師事し、駒づくりを学んだ駒師です。
駒師『隺峯』は、特に「漆」にこだわり、「漆」本来の美しさを追求し研究と改良を重ねて「漆の深く滑らかな艶のある黒と輝き」が美しい駒作りを信条としている駒師です。

こちらの駒は、杢入りの木地にふっくらと盛上げられた鵞堂(がどう)書の文字が美しい駒です。
特に、「漆」の深く滑らかで艶のある漆黒の黒と反射する光の輝きに、駒師のこだわりが垣間見える逸品です。

木地:御蔵島産 本黄楊(みくらじまさん ほんつげ)
御蔵島(みくらじま)は、伊豆諸島中部に位置する東京都の島嶼部(とうしょぶ/大小さまざまな島がある地域)に位置する島で、この島の土壌や気候下で生長した黄楊材の木質が駒材に適しており、薩摩黄楊と並んで最も評価の高い黄楊材産地です。
『御蔵島産 本黄楊』は、素材の木地の色艶、触り心地、重さ、質感の全てにおいて、駒の素材として最高の素材です。

杢(もく)
『杢(もく)』とは、木材の成長過程で生育環境の影響などによって、局部的なねじれや湾曲、枝分かれ、根に近い部分などに稀に現れる複雑な木目模様の瘤や素材のことです。
杢は、一つとして同じものの無い希少価値・審美的価値、優れた装飾性から評価が高く、高価値の素材です。

書体:鵞堂(がどう)書
「鵞堂書(がどうしょ)」とは、明治期の書家・中澤鵞堂(なかざわ がどう)によって書かれた字を基にしたもので、彼の名を取って「鵞堂書」と呼ばれています。
美術性・力強さ・格調の高さを兼ね備え、現在では最も人気のある将棋駒書体のひとつとされています。
原書は、将棋駒の書体として使用することを目的に書かれたものではありませんでしたが、その気品と力強さ、そして彫り映えの良さから駒書体として定着したようです。
その特徴は、
・力強い筆致/太く勢いのある線で、駒の小さな面にも文字がしっかり映える。
・優雅で格調高い/古典的な雰囲気と堂々とした佇まいを併せ持つ。
・バランスが良く視認性が高いため、対局用・鑑賞用ともに適している。
・一字一字が美術作品のように構成されていて、線の抑揚・余白が絶妙。
鵞堂書は、芸術性と実用性を兼ね備えた書体であり、将棋駒の世界において最もスタンダードかつ人気の高い書体のひとつです。

盛揚げ駒
『盛揚げ駒』は、彫駒の彫った部分を漆で埋め乾燥させた後に表面を平らに磨いて、埋めた漆の部分にさらに筆を使って漆をのせて少し盛り上げた駒です。
駒師が手間暇を惜しまず丹念に作り上げた盛揚げ駒は最高級品の駒です。
*「駒の製造工程」については、画像でご確認いただけます。

富士駒の会/静岡県富士宮市を拠点に活動している駒師『富月(ふげつ)』が主宰している将棋駒の駒師育成会です。
駒師『隺峯(かくほう)』は、現代の名人5名と評されている駒師『富月』に師事し、駒づくりを学んだ駒師です。
師匠である駒師 富月氏による漆の盛り上げの実演を一度見ただけで、「製作中の彫埋駒をすべて盛上駒に仕上げてしまった」という逸話のある天才肌の駒師です。
2018年11月、第31期竜王戦(羽生善治 竜王 対 広瀬章人 八段)第3局で「隺峯」作の駒が採用される等、人気実力ともに現代を代表する駒師です。
雅号の「寉峯」は、同級生の書家・望月大耿氏が「藤の花が満ち溢れて咲く峯々を、一羽の鶴が蒼空へと飛ぶさま」を表して命名されました。
今もなお、より良い駒作りへの飽くなき探求心を持ち続け、特に「漆」にこだわり、研究と改良を重ねて「漆の漆黒のツヤと輝き」が美しい駒作りを信条としている駒師です。

駒師「隺峯」略歴
1952年 山梨県都留市に生まれる
2012年 富士駒の会展示会に於いて駒師「富月」と出会い駒師となる
2015年 「月刊誌 将棋世界」で製作駒が紹介される
2016年 将棋連盟のカレンダーの表紙に、師匠である富月作の駒と共に使用される
    角川映画「聖の青春」作中で製作駒が使用される
2017年 UTYTV「山梨今人」「ニュースの星特集」に出演
2018年 朝日新聞山梨版で紹介される
     YBSラジオ「キックス」に生出演
     NHK静岡に密着取材を受け、のちに静岡版「NHKスペシャル」で放映される
     鹿島神宮での第31期竜王戦 第3局(羽生善治 竜王 対 広瀬章人 八段)の駒見分に参加し、御蔵島黄楊赤柾錦旗書駒が採用される
2020年 「ミュージアム都留」に於いて「凛たる美駒・将棋の駒展」始まる
     NHK全国版「目撃日本」で紹介される
    「月刊誌 将棋世界 4月号」で、「凛たる美駒・将棋の駒展」が紹介される
     NHK全国版「逆転人生」に出演
     季刊誌「KOTOBA (ことば)」(集英社)春号「隺峯/運命に導かれた遅咲きの駒師」で紹介される

  • 駒師 隺峯(かくほう)作 御蔵島本黄楊 杢入り 鵞堂(がどう)書 盛揚げ将棋駒
    製品番号:SHK-KH503-01
    桐製平箱入り
    *「余り歩」は2枚です。

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