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備前焼陶芸家「森 大雅(もり たいが)」作 備前焼『ハツリ丸片口』 JAC-BZM-404-M29

¥33,000

税込み 送料計算済み チェックアウト時

備前焼陶芸家「森 大雅(もり たいが)」作の『ハツリ丸片口』です。

日本を代表する陶器「備前焼」の片口です。
備前焼特有の窯変である「胡麻(ごま)」が美しい作品です。
「ハツリ(斫り)」の名の通り、作品全体を斫ったような多面体のデザインです。

「片口(かたくち)」とは、口縁の一部に注ぎ口がついた器のことです。
口縁部の片側に注ぎ口があることから片口と呼ばれていて、お酒やお湯などの液体をそそぐ容器や食材を盛る器として昔から広く使われてています。
片口の魅力は、やはり「注ぎ口」です。この注ぎ口がアクセントとなってより魅力的な作品になっています。
焼酎や日本酒など、お酒を楽しむ時間をより極上の時間にしてくれそうな逸品です。
焼酎やお酒以外にも、様々な用途でご使用いただけます。

全体の曲線のフォルムと斫りの直線的な多面体のデザインが、美しいコントラストを形成しています。
備前焼特有の窯変である「胡麻(ごま)」が発現している部分とそれ以外の部分の両方が楽しめる美しい作品です。
側面から底に向けて、赤茶色から肌色へと美しいグラデーションの色変化が見られます。

自分用としてはもちろんですが、大切な方への贈り物としてもおすすめです。

*桐箱入りです。(作者「陶芸家 森大雅」氏の箱書き、落款入り)
*画像をご確認ください。

千年を超えて受け継がれる陶芸
「備前焼」は、瀬戸、常滑、越前、信楽、丹波とともに「日本六古窯」のひとつに数えられる、千年以上の歴史を持つ窯場です。
その中でも、もっとも古く歴史のある窯が「備前焼」です。
備前焼の一大窯場である岡山県備前市には、現在も多くの窯元があり、数多くの備前焼作家が日々作品作りに精進を重ねていて、千年以上もの長い年月、窯の火を絶やしたことが無いといわれています。

出来を左右する「土づくり」 備前焼 土作り 「備前焼」の土台は、「一【土】、二【焼】、三【形】」といわれるほどその出来栄えを大きく左右する「土づくり」にあります。
原料となる土は、備前市伊部地区などに堆積した「ひよせ」と呼ばれる田んぼの底から採取した土です。
この土には、高温の炎と反応することで多彩な窯変が発現する要因となる「鉄分、多種多様な有機物」を多く含んでいます。
採取した「ひよせ」を数年風雨にさした後、粒子の大きさをふるいにかける「水簸(すいひ)」、水分を抜く「陰干し」、土を熟成させる「寝かし」などの多くの工程を経て、ようやく原料の土が完成します。

備前焼の最大の魅力「窯変(ようへん)」 「備前焼」最大の特長は、「釉薬も絵付けも施さない、簡素で素朴な美しさ」です。
備前焼には欠かせない「赤松の割木」を燃料に用いて、1,200℃にも達する高温の炎が躍る「登り窯」でじっくり約10日間焼成します。
備前焼 赤松の割木 備前焼 登り窯 古くから受け継がれる「焼締め」という技法で焼成することで、陶肌に「窯変(ようへん)」が現れます。
「備前焼」の美しさは、灼熱の炎によって生み出されるこの「窯変(ようへん)」にあります。

「窯変(ようへん)」には大きく三つの特長があります。

『胡麻(ごま)』
窯変 胡麻 燃料の松割木の灰が高温の熱で熔けて釉化(ガラス化)し、陶肌に胡麻をふりかけたようなポツポツとした模様が現れる事です。
このような『胡麻』は、窯の中でも比較的高温の火の近くで焼かれたものに多く発現します。

『棧切り(さんぎり)』
窯変 棧切 焼成の過程で、窯床に置いた作品が灰に埋もれて火に直接当たらない場合や、空気の流れなどで「いぶし焼(還元焼成)」になった場合に生じる窯変で、陶肌の色に灰色、暗灰色、青色などが発現します。

『緋襷(ひだすき)』
窯変 緋襷 白色や薄い色の陶肌に緋色(ひいろ/赤)の線や模様などが襷(たすき)のように入る事で、『緋襷(ひだすき)』の名前の通り「緋色(赤)」の「襷(たすき)」がかかったような美しい模様が特徴です。
この緋色の模様は、作品に藁(わら)を巻いて焼くことで発現する模様なのですが、元々は作品同士が窯の中でくっつくのを防ぐために、作品の間に藁(ワラ)を挟んだり巻いたりして焼き上げた場合に発現したことが始まりのようです。

陶芸家 森大雅 略歴
1974年 岡山県備前市伊部生まれ
2000年 陶芸センター卒業後、祖父(風来)の窯を継承。陶彫を木村玉舟に学ぶ
2001年 陶美土里にて東京初個展のち、岡山天満屋、松屋銀座(8回)、神戸大丸(3回)、博多大丸(2回)
2008年 軽トラックに乗る極小の移動式穴窯を作り焼成
2013年 穴窯製作フランス旅・国立陶磁器美術館にて展示・講義
2014年 アメリカ横断窯焚旅・裏千家NY出張所にてグループ展
2016年4月 備前焼スピーカーをミラノサローネに出品
2017年 ベルリン陶芸美術館茶道展・展示・講演 中国 天台山民族博物館 にて日中3人展
2018年 アートフェア(イギリス:コレクト)出品、ベトナムにて展示
2019年 コスタリカ・台湾・韓国・東京にて展示会
     共同経営にてgalleryKai(伊部1506-1)始める
2020年 ONE ART Taipei2020、ART FAIR PHILIPPINES 2020、ART NAGOYAに出品

旅歴
時間を見つけては旅に出ています。
ネパール、ブータン、トルコ、タイ、ドイツ(展示1回)、フランス(展示3回)、中国(展示4回)、カンボジア、ベトナム(展示1回)、コスタリカ(展示1回)、韓国(展示1回)、台湾(展示4回)、メキシコなど

アーティストインレジデンス招聘
フランス(2013)、珠洲市(2018)、韓国済州市オンギ美術館(2019)

受賞歴
2003年 国際アート未来彫塑部門新人賞
2011年 茶の湯の造形展入選
     陶芸財団展 ポーラ伝統文化振興財団賞
     日本工芸会中国支部展入選(2009~2010)
     岡山県美術展示会入選(2009~2010)

陶芸家「森 大雅(もり たいが)」作 備前焼『ハツリ丸片口』
作品No.:JAC-BZM-404-M29
*桐箱入りです。(作者「陶芸家 森大雅」氏の箱書き、落款入り)
サイズ:作品 / Φ約95㎜ × 高さ約100㎜
桐箱 / 約130㎜ × 130㎜ × 145㎜
作品重量:約300g

日本国内一律1,000円、合計20,000円以上お買い上げで送料無料。
日本国外への送料は実費をご負担ください。

「備前焼」を末永くご愛用いただくために、次の注意点にお気を付けてご使用ください。
急激な温度変化にご注意ください。
備前焼は、良質な陶土をじっくりと焼き上げた陶器ですので、急激な変化によって破損する場合がございます。
●陶器を冷凍庫に入れて過度に冷やした状態で熱湯を注ぐなどすると、ひび割れや破損の原因になります。
●電子レンジ、オーブン、直火でのご使用はできません。
●食洗器は高温洗浄を行う場合もございますので、なるべくご使用をお控えください。

熱いものを注ぐ湯呑や酒器などを初めてご使用になる場合は、ご使用の前に次の手順による準備をお勧めいたします。
この準備を施すことで耐熱強度が増加し、破損のリスクが軽減いたします。

1.ご使用になる湯呑や酒器など陶器全体が入る大きさの鍋に水を張って、陶器を完全に沈めます。
2.陶器を沈めた鍋を火にかけて徐々に加熱し、沸騰したら弱火にして10分程度そのまま煮ます。
3.火を消したらそのまま自然に冷まして、事前準備は完了です。

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